主役が不器用な物語 [本☆]

今回は本の話です。

こちらのブログに移ってからは初めてかと思います。


今年読んだ本の中で面白かったものをピックアップします。
といってもそんなにたくさん読んだわけでもないし、多彩なジャンルに手を出しているわけでもないので、誰かの参考になるとも思えないのですが、
今の自分が好きなものの記録程度に。。。

あえてタイトルのような、ジャンルのようなものを付けるとしたら、
『主人公が不器用な物語』
でしょうかね。笑

不器用だからこその思い入れが出来るのかもしれませんが・・・。

そんな物語をいくつか。
もう有名なのとかもあると思いますが、それはそれでそれとして受け取ってください!←オイ





それではスタート。



一つ目はこちら

『ブリビア古書堂の事件簿』

こちらは書店でも電車の釣り広告でも、色んな所で宣伝されてましたね[exclamation]

表紙のイラストに強烈に引かれたのがきっかけです!
ブリビア.jpg
なぜか勝手にマンガ「いちご100%」描いてた人の絵と勘違いして、買いました。
あんまりミステリーも読まないし、本はハードカバーのものを!って決めていましたが、
どうにも表紙が気になって買ってしました。

買って正解でした。
この本のお陰で、文庫で出版されている面白い本にたくさん出会うことがでしました。

ちなみに、『いちご100%』はオレが中学高校くらいに流行った連載です。笑
著者は、河下水希さんです。
そして、ブリビアの表紙の絵は、越島はぐ さんです。

全然違う人物でした!笑
怪我の功名と言うことで良しとしましょう!←いちおう謝っておけよ?


ごめんなさいm(__)m


なんと、
もたもたこの記事を書いていたら、あっと今に第3巻が出てしまいました!笑

何を隠そう、この記事を書こうと持ったのが今年の5月。
そして行動に移したのが8月。
なかなか手が動かずにあっという間に10月。読書の秋と銘打って書こうとしてそこでも手が動かず。。。
そこからさらに寝かせて、、、

今に至ります!


って、ただの ものぐさじゃないか!!!!




そんな感じですので、読んだ後のあの最高潮の感動やら感激やらは大分薄れています。。。←オイ


か、たぶん今から読む人は、その最高潮を味わえるかもしれないので、
気が向いたら読んでみてください。



続いて、
『真夜中のパン屋さん』
パン屋.jpg

とても特殊な面子が集まったパン屋さん。
真夜中に営業して焼きたてのパンを売っています。
パンの香りや温かさが伝わってくる文章がすごく好きです。

パンも温かいのですが、物語に出てくる登場人物たちの心が段々とほぐれて温かみを増していく様子がとても印象的でした。

ちなみに、一番印象に残っているのはここ

“――― う、ま」”

ブグログにも載せましたが、この場でも載せちゃいます。笑

選んだ理由もブグログから
『大学時代の授業で、「自分の気持ちを、短い言葉で表現しなさい。」と言う問題を出されたことがありました。
その時の、最も短い感情表現としての答えは、『あ!』とか『う!』とか『お!』の「たった一文字で、気持ちが伝わる。」というものでした。

この本で、主人公の女の子が一番最初にパンを食べたときの言葉が、
“「――― う、ま」”

パン美味しさを描写する表現がたくさん使われていたけれども、主人公のこの一言が、本当に美味しいパンなんだ、と言うことの一番の表現な気がしました。』



この本を読んでから、しばらくパン食になったことはナイショの話です。。。笑





続いて
『浜村渚の計算ノート』
浜村渚.jpg

これもたくさんシリーズがでていますね。


数学ってなると、なんだか難しそうな感じがしますが、そんなこなく楽しく読める本です。
ミステリーなのですが、犯人と主人公(浜村渚)が数学で戦います。
というか、主人公はあくまで数学をやっていて、説いた先に事件の解決が待っています。

計算が苦手でも、全然楽しく読めます。むしろ、「数学っておもしろいんじゃね??」って思わせてくれる魔法の本です!



あとがきで 万年科学作家 竹内薫 さんが
“『浜村渚の計算ノート』は、「現実と虚構のはざま」をスイスイ泳ぎ回っているようで、痛快だ。”
と、いっています。

フィクションのようなノンフィクションのような、ノンフィクションのようなフィクションのような。。。
ミステリーなのでフィクションなのですが、舞台が実にリアルなフィクションのようになっています。

実際に読んでもらうと、ピントくると思うのですが、竹内薫さんのはとてもしっくりくる解説です。

ブリビア古書堂も、この感覚に近いものがあります。(ブリビアは鎌倉が舞台。)
ブリビアにも浜村渚にも、なんだかいつも読んでるミステリーとか物語と違った感覚があったのはこのせいなのかもしれません。




つづいて、
『サクラの音が聞こえる』

シャコンヌ.jpg

「そう言えば、音楽がメインになってる本って読んだことないな?」
って本屋さんで思ったのがきっかけです。
音楽をどうやって文章化するのかがすごく気になったのです。

内容は、あっぱれでした。
とても感動しました。
感動で目がうるうる する本はたくさんありますが、
思わず涙があふれた本はこの本をいれて数えるくらいしかありません。
感動したストーリーでは、ここ最近で一番かもしれません。
一番グッと来たところが、ピアノを演奏している所の描写でした。大成功の本なのではないか、と、勝手に思っています。


この本に、『シャコンヌ』という曲が出てきます。
この本を読んでから、どうしても聞きたくなりました。

クラシック音楽は普段、なかなか手が出せないので、良いきっかけになったのですが、なかなかCDを買うにまで至りません。←がんばれ!

なぜなら、この物語に出てくる『シャコンヌ』と言う曲は、ちょっと特別なピアノ(鍵盤の数が多いんですって)ベーゼンドルファー・インペリアルってので弾くのが真の姿らしいのです。 が、いざCD屋さんに行って、シャコンヌの入っているCDを見つけても、使っているピアノがベーゼンドルファー・インペリアルかどうか分からないのです!!←無知すぎた!!

某動画サイトY●uTubeで、シャコンヌの演奏の聴けるのですが、それでも普通のピアノなのか、ベーゼンドルファー・インペリアルなのか良く分かりません。。。←
一つ分かったことは、演奏者によって全く曲の印象が変ってしまうという事くらいです。  このことがさらにCD購入の壁になります!

「いったい誰の演奏を選べばよいのだ・・・?」

オレのクラシック音楽への道は遠い。。。ようです。←がんばれオイ!




最後はこちら
『午前零時のサンドリヨン』
マジックを使ったミステリー。

こちらの主人公も心を閉ざしていてなかなか曲者です。
ですがマジックの腕は抜群です。
主人公のオンとオフの切り替えで、性格がガラッと変る瞬間がとても上手に書けていると思います。

ブリビアも、浜村渚も、主人公のオンとオフの切り替えがクッキリしています。
ブリビアはオクテな感じ。浜村渚はオットリな感じ。サンドリヨンは、暗い感じです。
どれも特徴的でとても印象に残ります。

この本は、ストーリーもよいですが、主人公と物語の進行役 須川君の掛け合いがたまりません!
ひとり相槌とか慌てぷりがすごく面白いです。
テンポよく読める本です。

最近文庫化されて、また店頭に並んでいます。
ストーリーにクリスマスの話が出てくるので、今の時期にはピッタリかもしれません。

オクテな男子高校生は読んでおきましょう!ってそれは言い過ぎか。笑



5冊ともとても面白かったです。
全部文庫本で出ています。

そして、主人公が不器用です。
でも、愛着が湧きます。
他にも愛着の湧く主人公に出会えたらよいなぁと、思っております。



今年は文庫本をたくさん買った年です。
他にもたくさん買いました。
どこでも読めて、便利です。(でも実は家でゆっくり読んでいます)


お正月、テレビとゴロゴロに飽きたら読んでみてはいかがでしょうか・・・。笑





脱線の兆しが見えたところで、
誤字脱字チェックは後ほどにするとして、
今日はこの辺で終わりにします。



それではまた。



年末です!楽しい年末に向けて、駆け抜けますよーーーー[グッド(上向き矢印)][手(グー)]




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